シン・エナジーと関西電力の実際の電気料金比較

シン・エナジー「【昼】生活フィットプラン」と関西電力「従量電灯A」の費用との実績で比較。

シン・エナジーの実績金額から関西電力の料金を算出し比較。なお関西電力の料金からシン・エナジーのこのプランへの比較は単価の設定方法が異なるためできない。

昨今、燃料費調整単価が大きく上昇しているので、それらを加味した上で比較してみた。

■基本的なこと

  1. 電気料金は「a基本料金」+「b電力量料金」+「c燃料費調整」+「d再エネ発電賦課金」+「eその他」の5項目の合算値(税込)
  2. 「c燃料費調整」は関西電力の場合、「従量電灯A」プランだと上限設定されている
  3. 「d再エネ発電賦課金」はどの電力会社を使っても同じ
  4. 「その他」は支払い方法による割引など各社の特典
  5. サイトによくある電気料金シミュレーションは「a基本料金」+「b電力量料金」なので、総支払金額と同じではない。たいてい※小さな文字で請求料金例の他には燃料費調整と再エネ発電賦課金がさらに加算される断り書きが書かれている。

■関西電力「従量電灯A」プラン

https://kepco.jp/ryokin/unitprice/#sec_01

  • 使用量に基づき単価が決まる従量制:「a基本料金」+「b電力量料金」
    ~15kWh 341.01円
    15~120kWh(105kWh) 単価20.31円
    120~300kWh(180kWh) 単価25.71円
    300kWh超 単価28.70円
  • このプランでは「c燃料費調整」は上限設定がある

 

■シン・エナジー 「【昼】生活フィットプラン」

https://enechange.jp/articles/electricity-koyoelec-hiru#i-10

  • プラン「【昼】生活フィットプラン」は利用時間帯により単価が決まる従量制
    • シン・エナジーの料金案内は電力会社管内ごとに異なるため、enechangeのURLを記載
  • 「c燃料費調整」は関西電力の燃料費調整単価のお知らせにある「電気供給条件(低圧)」の単価が適用される。2022年5月はここ

■シン・エナジー2022年5月実績

  • 使用量 334kWh
  • 総支払金額 9,252円(税込)
  • 5項目内訳「304.41」+「6,758.54」+「1,092.18」+「1,152.00」+「-55.00」(=9,252.13)

■関西電力「従量電灯A」への換算

  • 「a基本料金」+「b電力量料金」
    • 使用量334kWh だと8077.16円(341.01+105*20.31+180*25.71+34*28.7)
  • 「c燃料費調整」
    • 使用量334kWh だと714.56円(15*33.66+319*2.24)
    • 2022年5月の単価はここ。電気特定小売供給約款が適用される区分
  • 「d再エネ発電賦課金」
    • 使用量334kWh だと1152.3円(334*3.45)
    • 2022年5月の単価は3.45円/kWh。参照URL
  • 税込みの合計は9,944.02円

 

■まとめ

シン・エナジー 9,252.13円、関西電力9,944.02円だった。関西電力の燃料費調整上限設定が有効となった現時点でもシン・エナジーが691.89円安かったことになる。「a基本料金」+「b電力量料金」だけで見るとシン・エナジー7062.95円、関西電力8077.16円で1014.21円の差がついている。この差が燃料費調整の扱いにより縮まって最終的には691.89円差となった。

ロシアによるウクライナ侵攻によって世界的なエネルギーコスト上昇で燃料費調整がこのまま上昇していくことが予想されているため、将来は逆転することもありえるかもしれない。

シン・エナジーに切り替えて1年強。月別、日別、時間別の利用量がグラフと数値で可視化できるようになり自らの節電意識も高まった。今までPCやNASなど一連のIT機器の電源を落とさない日が多かったがそれも改まった。ほんとローコスト運営に多大なる貢献をしていただけておりこれからもお世話になりたいと思う今日この頃。あと、JALのJMB会員だと電気使用料金(a,bの部分)に応じマイルがもらえるのもなんだかうれしい。