そして、教授までも。

高橋幸宏氏に続いて、3/28に坂本龍一氏もこの世を去った。YMOは66.6…%失われてしまった。

『テクノポリス』、『ビハインド・ザ・マスク(BEHIND THE MASK)』、『ONGAKU』、『東風』、『千のナイフ』、『SELF PORTRAIT』、『PERSPECTIVE』、『Ballet Mecanique』、『ラストエンペラー(The Last Emperor)』、『戦場のメリークリスマス(Merry Christmas Mr.Lawrence)』、『い・け・な・いルージュマジック』、『SO LONG[藤真利子]』、『クロニック・ラブ[中谷美紀]』、『The Other Side of Love[坂本美雨]/砂の果実[中谷美紀]』等々好きな楽曲は数多い。

21世紀に入って氏が社会運動色を強く出すまで『エナジーフロー』あたりまでが特にお気に入りだった。

歌謡曲しか知らなかった自分にとってYMOの『テクノポリス』(1980年)は衝撃的だった。その後の西城秀樹『愛の園(AI NO SONO)』も衝撃的だった。ただ編曲で氏の名前を知ったのはもっともっと後だ。それらに続くYMO『ライディーン』(高橋幸宏氏作曲)でYMOに完全覚醒した。

音楽を聴くには当時はAMなら平日深夜「ヤンリク(ABCヤングリクエスト)」、FMなら土曜お昼からの「コーセー歌謡ベスト10」だった。ヤンリクは1970年末頃から親に隠れて布団の中でHOMER IC-5000を使って、歌謡ベスト10はお昼だから正々堂々とラジカセで聴いてた。ちょうど寝たふりしながらヤンリク聴き始めた頃にYMOに出会った。

YMOのお気に入りのアルバムは今でも『イエロー・マジック・オーケストラ(YELLOW MAGIC ORCHESTRA』、『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー(SOLID STATE SURVIVOR)』、『増殖(X∞MULTIPLIES)』そして『BGM』の最初からの4枚。これらはもう何回聞き返したかわからないぐらいだ。1993年のYMO再生コンサートにも行った。

2020年に入ってから自分の青春を彩った印象深い人たちが次々に去っていくニュースに接すると、人生の儚さ故の仕方のないことではあるものの、なんだかとてもとても寂しい気持ちが押し寄せて自分もいずれそういう結末を迎えることへの恐れを素直に感じるようになってきた。この世を去る、passed awayという言葉の響きに荘厳さを感じる。

『ぼくには はじめと おわりが あるんだ
こおして ながいあいだ そらを みている
おんがく いつまでも つづく おんがく
おどって いる ぼくを きみは みている
ぼくには はじめと おわりが あるんだ
こおして ながいあいだ そらを みてる』

– Ballet Mécanique (バレエ・メカニック) –

RIP Ryuichi Sakamoto (deconstructing the past, and the present, in order to lead us into the future with a greater scope)