Kのこと

12/5の夕刻、facebook の投稿を知らせる通知がきた。自営業のTからで、喪中のはがきが来てたんですけどK本人が亡くなったんですね、とあった。

社内外のメンバーで昔から集うお昼は普通のビジネスマン、夜はムフフな必殺仕事人的秘密グループの中でええっ?が飛び交った。

みんながするように、すぐに本人のfacebookを見た。今年のGWから更新されていない。
驚きの反応をしつつも、今ひとつ完全に信じていない自分。

自宅に戻り、郵便受けを見ると奥さんからの喪中のはがきが確かにあった。
10月31日に夫が47歳にて永眠いたしましたと書かれていた。

自分の心の中で交錯するいくつもの疑問でおさまらず、言葉に出てしまう。
「なんで?何があったの?なぜ今まで知らなかったの?」

20世紀終わりからの付き合いで合コンにもよく行った仲だ。
構造改革で彼が別会社へ離れた後もメールで何度か近況を会話してた。
奥さんもかつては飲み会やBBQとか一緒にした知己だ。
10月末に亡くなって1ヶ月もたつ。
なぜ?

社内でも彼を知る人に聞いたが概要さえわからなかった。心の中がスッキリしないまま日が過ぎた。

先日の秘密グループの忘年会でも、みんなが聞いた話を持ち寄ったが、はっきりしなかった。
Kと同じ会社のメンバーはいないが、1人のメンバーが仕事上の付き合いからその会社の人に聞いたが、その人も理由は知らず会社自体での発表も無かったことがわかった。
みんなで話をして、奥さんが淡々と連絡してくるのは何か理由があるからで、こちらから墓参りしたいと連絡するのは49日たってからにしようと決めた。
色々、想像は膨らむが、今年一番悲しく寂しい話の会となった。

Kの奥さんの実家はお医者さんで、某所に別荘がある。そこでのBBQパーティは自然の中にあって格別に楽しめた。
夏のある夜だけ行われる夏祭りがあり、偶然参加することができた。山深い村で行われるお祭りは、映画のシーンのようだった。神社の境内に釣られた白熱電灯による薄暗い明かりはとても幻想的で、人もまばらで狐のお面を付けた人が出てきたらとても似合いそうな風景だった。夜店がいくつか並んでいて、みんなで色々食べて楽しんだ光景は今でも鮮明に強烈な記憶として残ってる。

彼はその光景の中に填まったままとなった。

「土の中で巡る季節 何度も君の名前を呟いてた」(rice “Hello”)

ほんと、また泣きそうだ。